世界一長いレシピ 2018 5 6

書名 男のチャーハン道
著者 土屋 敦  日経プレミアシリーズ

 これは、世界一長いレシピです。
普通は、チャーハンの作り方は、
料理の本では2ページか3ページ程度です。
 それなのに、これは、
チャーハンの作り方で1冊の本になってしまいました。
ギネス記録かもしれません。
 この本によれば、
チャーハンを上手に作る秘訣とは、
中華鍋を使うことです。
これで問題の7割が解決するでしょう。
中華鍋は、3000円程度です。
 それから、ご飯を入れすぎないことです。
大量にご飯を入れると、
中華鍋の温度が下がってしまい、
チャーハンのパラパラ感が出ません。
 それならば、最初から、
炊き立ての温かいご飯を使ってはどうか。
 それを著者は実験していますが、
それでは、パラパラ感が出ないそうです。
 次に、よく言われることは、
家庭で中華料理を作るには、
火力が足りないということでしょうか。
 著者は、計測器で測っていますが、
家庭のコンロでも、チャーハンを作るには、
十分な火力があるそうです。
 この本で、多くの男性が「料理」に挑戦をしてください。
男性は、会社を定年退職すると、
例外なく、「産業廃棄物」になってしまいます。
 今まで忙しく働いてきたのに、
退職したら、朝から晩までテレビを見ている。
これでは、誰が見ても「産業廃棄物」です。
 「昼食」が熟年離婚の原因になります。
主婦の昼食とは、質素で簡単なものです。
朝食の残り物を食べる人が多いと思います。
 ところが、夫が1日家にいるようになると、
妻は、本格的に昼食を作る必要があります。
これが毎日になると、大きなストレスになります。
また、妻は外出ができなくなります。
 朝、起きて、やることがないから、
図書館に「出勤」する。
そこで、新聞を読みながら、時間をつぶす。
これが、定年後の生活でしょうか。
 これでは、何も生産することはなく、
人生が「時間つぶし」になってしまいます。
 今は、すぐに寿命が来ません。
人生100年時代の到来です。
テレビを見て40年間も時間をつぶすのか。
図書館で40年間も時間をつぶすのか。
 これでは、刑務所の「終身刑」のようなもので、
厳しい人生となります。
 再就職というと、大げさなものとなります。
近所のコンビニエンスストアで、ちょっとアルバイトをして、
料理を作る方が、実りある人生となります。
 「俺は、会社で役員をしていたのに、
近所でアルバイトか」という人が一番危ないのです。
そういう人が「産業廃棄物」へ一直線です。
 定年退職後、
家に引きこもりがちになった夫を外へ連れ出すために、
妻が日帰りのバス旅行へ連れて行った。
 ところが、バスの中でも、
夫は、常務取締役を演じてしまい、
周りの人に迷惑をかけてしまった。
 人生とは、「世界一長いレシピ」です。
長い長いレシピは、まだ半分です。




































































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